【Office 2019 サポート終了】使い続ける危険性(リスク)は? Office 2024 vs Microsoft 365 メリット・デメリットと損益分岐

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はじめに

「Office 2019のサポートが終了したけれど、本当に買い替える必要があるの?」 そう感じている方は少なくありません。実際に、多くの企業や個人ユーザーが2019からの移行がまだ(2025年11月現在に)完了していないのが現状です。

しかし、サポート終了後のOfficeを使い続けることには危険性が潜んでいます。 本記事では、Office 2019を使い続けるリスクを理解し、後継となる「Office 2024(買い切り)」と「Microsoft 365(サブスクリプション)」のどちらを選ぶべきかを、マクロ(VBA)の影響損益分岐点も含めて解説します。

※筆者がネット検索やAIチャットで調べた情報になるため、最新情報や具体的情報は別途確認をお願いします。

1. Office 2019 サポート終了と「再延長」の可否

まず、これまでのOffice2019のサポート状況の経緯は以下の通りです。

  • メインストリームサポート終了: 2023年10月10日
  • 延長サポート終了(完全終了): 2025年10月14日

残念ながら、サポート期間の「再延長」の予定(アナウンス)ありません。 2025年10月14日をもって、Microsoftからのセキュリティ更新プログラムの提供は完全に停止したようです。これ以降、新たな脆弱性が見つかっても修正されることは原則としてありません。

※以前サポート終了後のWindows XPに緊急パッチ配信があったこともあるので、もしOffice2019に極めて危険性が高く社会的に影響が大きいセキュリティホールが見つかることがあれば、特別処置がないとは言い切れませんが、あまり期待ない方がいいでしょう。

2. Office 2019 サポート終了後の「危険性」とは?

「怪しいメールを開かなければ大丈夫」と思っている方も多いと思いますが、サポート切れのOffice 2019には、ユーザーの注意だけは防ぎきれないリスクがあります。

  • 修正されない脆弱性(セキュリティホール): 攻撃者は、サポートが切れたソフトの「塞がれない穴」を狙います。
  • ファイルを開くだけで感染: 最新の攻撃手法では、マクロを有効にしなくても、ファイルを開いた瞬間にマルウェアに感染するケースがあります。
  • ランサムウェアの標的: 脆弱性を突いてPCの権限を乗っ取り、身代金要求型ウイルス(ランサムウェア)を送り込む入り口として利用されます。

2-1. 上記リスクをもう少し詳しく

1. 修正されない脆弱性(セキュリティホール)

→ 最も重大なリスクです。

  • 新しく脆弱性が発見されても、Microsoftは修正しません
  • 攻撃者は「パッチが出ない製品」を最優先の標的にします。
  • 特に、Word/Excel/PowerPoint のファイル形式は攻撃手法が確立済みなので、攻撃者にとって非常に“おいしいターゲット”です。

これはサポート終了ソフト全般に共通する、最も本質的なリスク。

2. ファイルを開くだけで感染(マクロ不要の攻撃)

→ 本当に起こりうる。実際に過去例も多数あり。

多くの人は「マクロ(VBA)を有効化しない限り安全」と思っていますが、現代の攻撃はマクロを使わないのが主流です。

主な攻撃手法
  • 脆弱なOfficeコンポーネントを悪用
    • Word/Excel の内部処理のバグを突く
    • OLE(オブジェクト埋め込み)攻撃
    • 数式エンジン/描画エンジン/XML パーサーの脆弱性
  • ファイルを開いただけで任意コード実行(RCE) が成立する脆弱性は多数存在します。
マクロ攻撃より危険
  • 警告が出ない
  • ユーザー操作が不要
  • 防御が難しい

ファイルを「開いた瞬間に感染」は現実に起きる攻撃であり、サポート切れの場合は防御不能に近い。

3. ランサムウェアの標的になる

→ これは「非常に可能性が高いシナリオ」。現実の攻撃チェーンに一致します。

現代のランサムウェアは、ほぼ例外なく「初期侵入 → 権限昇格 → 社内ネットワーク横展開 → 暗号化 & 身代金要求」の流れで動きます。

Office ファイル(特に請求書や見積書を装った Word/Excel)は、初期侵入の最重要手段です。

なぜサポート切れ Office が狙われるか?
  • パッチが出ない=攻撃者から見れば 永遠に入口が開いている
  • 最新の攻撃はOfficeを踏み台にして PC権限(SYSTEM権限)を奪える
  • 奪ったPCを使って社内ネットワーク全体にランサムウェアを展開

サポート切れ Office はランサムウェア攻撃の「入口として最適」と見なされます。

3. どっちを選ぶ? Office 2024 vs Microsoft 365 メリット・デメリット

3-1. 「買い切りのOffice 2024」と「サブスクリプションのMicrosoft 365」の比較

Office 2024(永続ライセンス / 買い切り版)

【メリット】

  • 環境の固定: 機能が勝手に変わらないため、VBAや業務システムの安定性を重視する場合に向いています。
  • 追加費用なし: 一度買えば、サポート終了(2029年10月)まで追加費用はかかりません。

【デメリット】

  • インストール台数: 原則PCのみ1人2台まで。
  • 新機能なし: AI機能(Copilotなど)や便利な新機能は追加されません。
  • 最低限のセキュリティ対策: 基本的にセキュリティ対策はパッチだけで、セキュリティ対策機能がアップデートされるわけではない。
  • 製品選びの注意: 「Office Home 2024」には Outlook が含まれません。仕事でメールソフトが必要な場合は「Office Home & Business 2024」を選ぶ必要があります。
    • 対策:Windows11標準搭載の Outlook (new) は利用可能です。高機能な(ルールやマクロができる)メールソフトが不要であれば、Homeの購入も選択肢の一つです。

Microsoft 365(旧 Office 365)

【メリット】

  • 常に最新版: セキュリティだけでなく、機能も自動で最新に保たれます。
  • 複数台利用: PC、タブレット、スマホなど1人5台まで同時使用可能。
  • 最新セキュリティ対策: パッチだけでなく、セキュリティ強化機能もアップデートされる。
  • クラウド機能: 1TBのOneDriveストレージ付き。
  • Access / Publisher付属: ビジネス版(Apps for businessなど)には含まれます。

【デメリット】

  • ランニングコスト: 毎月(または毎年)費用がかかります。
  • VBA(マクロ)への影響: 「自動アップデートで急にマクロ(VBA)が動かなくなる」リスクがOffice 2024よりは高くなる。
    • 対策:法人プランなら更新チャネルを「半期チャネル」に設定することで、ある程度アップデート頻度を抑えることはできます。
比較表

ここでは、小規模事業者やフリーランスが検討しそうなプランで比較してみます。

項目Office Home & Business 2024Microsoft 365 Apps for business
購入形態永続ライセンス(買い切り)サブスクリプション(月額/年額)
価格(※1)43,980円 (税抜)(初回に一括支払い)1,236円(税抜)/月(年額契約の場合)
利用期間購入時点のバージョンを永続的に利用契約を続ける限り常に最新版
主要アプリWord, Excel, PowerPoint, Outlook, OneNoteWord, Excel, PowerPoint, Outlook, OneNote
追加アプリ含まないAccess, Publisher(Windows PCのみ)を含む
クラウドクラウドストレージなしOneDrive 1TB を含む(自動保存・共有)
インストール台数PC/Mac 2台のみPC/Mac 5台 + スマホ/タブレット 5台
セキュリティ最新セキュリティパッチのみ最新セキュリティパッチ、セキュリティ対策機能
サポートサポート期限あり(2029年10月9日予定)契約中は常にサポートを受けられる

※1)2025年11月に調べたときの価格です。

3-2. コスト比較:Office 2024と365の「損益分岐点」

Microsoft 365 Apps for businessと比較

まず、小希望事業者やフリーランスを想定し、「Office Home & Business 2024(43,980円)」と「Microsoft 365 Apps for business(月額1,236円)」で比較してみます。

  • 損益分岐点:約3年(約36ヶ月)
【結論】
  • 3年以上同じ環境で使い続けるならOffice 2024がお得。
  • 3年未満での買い替えや、常に最新機能を使いたいならMicrosoft 365がお得。

ただし、Office 2024のサポートは2029年10月9日に終了します(延長サポートなし)。今から購入する場合、使用できる期間は約4年弱であることを考慮する必要があります。(もしかしたら延長サポートがあるかもしれませんが……)

つまり、サポート期間を考慮すると、Office 2024を購入するなら、早ければ早いほどお得になります。

Microsoft 365 Personal(Family)と比較

続いて、メールソフト(Outlook)を利用する個人を想定し、「Office Home & Business 2024(43,980円)」と「Microsoft 365 Personal(月額2,130円)」で比較してみます。

  • 損益分岐点: 約2年弱(23ヶ月)
【結論】
  • 2年以上同じ環境で使い続けるならOffice 2024がお得。
  • 2年未満での買い替えや、常に最新機能を使いたいならMicrosoft 365がお得。

つまり、個人利用の場合は、Office 2024の購入が圧倒的にお得になります。ただし、「Microsoft 365 Family(月額2,283円)」を家族や友人でシェアして使うのであれば、Microsoft 365が断然お得になります。とはいえ、Microsoft 365 PersonalやFamilyはビジネス利用を原則禁止していますので注意が必要です。

3-3. それぞれ、どんな人におすすめ?

こんな人は「Microsoft 365」がおすすめ

  • 最新機能やAI機能を利用したい。
  • 大容量のクラウドストレージを活用したい。
  • スマホやタブレットでもOfficeを使いたい。
  • セキュリティリスクを極限まで減らしたい。
  • 初期費用を抑えて月額で支払いたい。
  • マクロ(VBA)はそれほど利用していない。

こんな人は「Office 2024」がおすすめ

  • 少しでもお得に購入したい(購入後3年以上使う予定がある)。
  • 運用中のマクロ(VBA)への影響を極力避け、可能な限り環境を変えたくない。
  • 最新機能やAI機能を利用する予定がない。
  • ランニングコストをかけたくない。
  • スマホやタブレットでOfficeを利用しない。

4. まとめ

まだまだ現役で使えそうなOffice2019を買い替えるのはもったいない気がします。しかも安い買い物でもありませんよね……。2019を使い続けることで絶対にセキュリティリスクに巻き込まれるわけではありませんが、もし使い続けるなら、そのリスクを十分に考慮しておく必要があります。

もし、そろそろOffice 2024(永続ライセンス/買い切り版)に買い替えたいと思っているのなら、2024のサポート期間(2029年10月9日に終了)を考慮して、今すぐにでも買い替えることがお得(3年以上使わないと Microsoft 365よりお得にならないため)になります。

次は、Microsoft 365 に買い替えたいと思っているのなら、(サポート期間に制限がないため)すぐに買うことでお得になるわけではありません。ただし、2019を使い続けるほどセキュリティの懸念が高まるためめ、できるかぎり早く買い替えることがおすすめになります。

個人的には、Officeのマクロ(VBA)をバリバリ活用していている人は、それに支障が出ると致命的なリスクがあるためOffice2024を選択するのが無難だと思っています。そうではなく、Officeを通常利用したい人であれば、セキュリティやAI機能の充実さや、今後買い替えで悩む必要がなくなるなどを総合的に判断するとMicrosoft 365がお得気がします。

Office 2019からの買い替えで悩んでいる人の参考になれば幸いです。

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